糸魚川観光ガイド > 糸魚川の食について

新潟県のいちばん西にある糸魚川市は、日本でははじめて「ユネスコ世界ジオパーク」に認定されたまちです。
日本列島を東西で分ける糸魚川-静岡構造線が通り、北面に日本海、背後に北アルプスがそびえる糸魚川。海抜0メートルから3,000メートルまで広がる豊かな自然に多種多様な動植物が息づき、四季おりおりの山海の幸をもたらしてくれます。
この地形が糸魚川を食の宝庫にしているのです。
ジオフードガストロノミーについて詳細はこちら

北アルプスの山々から、ミネラル豊富な雪解け水が日本海の深海まで流れこむような地形になっている糸魚川市周辺。日本海の好漁場に恵まれ、大小7つの漁港があります。
あんこうやベニズワイガニをはじめとした海の幸は、糸魚川の食を代表するひとつで、新鮮な魚介類が毎日水揚げされています。
漁場かと港が近く、獲れたての魚がすぐに届くほか、漁業者は、水揚げまでに鮮度が低下しないように工夫もしているので、美味しくて鮮度も抜群です。
新潟県から富山県の沖には糸魚川-静岡構造線やフォッサマグナの延長線とされる約2,500~3,000mの深さの「富山トラフ」があります。
また糸魚川は海底火山が多く、噴火した溶岩がそのまま魚の集まる岩場(漁礁)となっており、海の生物が棲みやすい環境です。フォッサマグナが生み出した海の中の地形が私たちに、海の幸を届けてくれているのです。

 

ベニズワイガニ

糸魚川のベニズワイガニは、日本海の深海で獲れる鮮やかな紅色をしたカニで、甘みが強くみずみずしい身が特徴です。水揚げ後にすぐ茹でて冷凍するため、鮮度を保った状態で出荷されます。
道の駅マリンドリーム能生では、能生産ベニズワイガニの直売所が軒を連ねる「かにや横町」があり、手ごろな価格で手に入り、買ってその場で美味しく食べることができるのもここならでは。もちろんお土産として購入することもできます。(漁期3月~12月、禁漁期1月~2月)

 

荒波あんこう

水深約1000m付近の深海に生息しているあんこう。真冬の日本海の荒波に揉まれることで身が引き締まり、栄養豊富な魚を捕食しながらたくましいあんこうに育つことから、糸魚川産の10キロ以上の大物を「糸魚川荒波あんこう」と呼んでいます。毎年12月~3月には糸魚川荒波あんこうフェア、糸魚川あんこう祭りを開催されています。

 

糸魚川特産品

めぎす

糸魚川はメギスにおいて全国トップクラスの水揚げを誇り、日常から祝い事まで糸魚川の食卓には欠かせない魚です鮮度が命で、鮮度落ちが早く、全国の市場へ出回ることが少ない為、新鮮なメギスを味わえるのは糸魚川ならでは!
白身の淡泊な味で、塩焼き。唐揚げ、天ぷらのほか、干物、煮付け、すり身にしてもおいしいお魚です。

 

南蛮えび(甘えび)

全国的には、「甘えび」という名前で知られています。南蛮(唐辛子)のような真っ赤で細長い姿をしているため、新潟ではこの名前で呼ばれるようになりました。
糸魚川は海抜0~3,000メートルまで様々な地質が楽しめる土地です。海底地形も起伏に富み、陸から近い所でも1,000メートルもの深さに達します。そのため、他地域では漁場まで2~8時間かかるところ、糸魚川は15分程で漁場に着くことができ、とても新鮮な南蛮エビを捕獲できます。
南蛮エビが生息する糸魚川の深海には「日本海固有水」という特質的な水があることに加え、鉱物資源豊富な土地の川から流れ込んだ海水はミネラルを多く含んでいます。糸魚川産南蛮エビは栄養豊富で冷たい0℃の海水の中で、「旨味」と「甘味」を蓄えながら育っているのです。

げんぎょ

『げんぎょ』は『幻の魚』とも呼ばれ、和名は『ノロゲンゲ』です。水深200メートルから1500メートルに生息する深海魚で、最大40センチほどになります。かつては大量に獲れ、雑魚として扱われていましたが、現在はその価値が見直され、高級魚の予備軍とされています。
げんぎょは表面がヌルヌルしており、一見グロテスクですが、味はあっさりしていて脂がのっており、酒の肴に最適です。漁は11月から3月に行われ、糸魚川地域では「寒干し」として干されたげんぎょを見ることができます。小泊港は北陸の魚も多く水揚げされる特殊な漁港です。

糸魚川市は3,000m級の山々から日本海に落ち込む急崚な地形が特徴です。中山間地域では、河川に沿って田園が広がり、春には山々の雪解け水が田畑をうるおします。また、昼夜の寒暖差が大きい、作物がおいしく育ちます。
春にはたくさんの山菜が、夏や秋には豊富な種類の新鮮な野菜が収穫されるなど、多くの種類の野菜が少しずつできる「少量多品目」も糸魚川の特徴のひとつです。
糸魚川-静岡構造線に沿うように、市内中心部を流れる姫川。「暴れ川」として知られる急流河川ですが、水質は国内でもトップクラスを誇ります。水は食の基本。きれいな水は、おいしい作物をはぐくみ、味わい豊かな地酒をもたらしました。きれいな水とおいしい米。大地の恵みと越後杜氏が丹精込めた5蔵の銘酒をご賞味ください。

 

糸魚川で生産されている代表的な野菜

越の丸茄子

旧能生町で40年前に栽培が始まりました。直径10cm位の大きな丸なすで、黒紫色で艶があり果肉がしまっていて甘みがあるのが特徴です。煮ても焼いても蒸してもおいしい越の丸茄子は、。東京豊洲市場に「この時期一番のなす」と言わしめた「至高」の茄子です。「黒いダイヤ」とも呼ばれる丸茄子を食べてみませんか?越の丸茄子の旬は7月頃〜10月頃!今が美味しい時期です!ぜひお店でお召し上がりください

 

糸魚川ひすいわさび

北アルプスの雪山より湧きいずる、ミネラルたっぷりの清水をはぐくむ、高い品質のわさびを生産しています。北アルプスに積もる白雪由来の水は夏でも冷たく、わさびの栽培に欠かせない10℃~14℃の低温を常に維持。年間を通じて、大きくて立派なわさびを育んでくれます。
最高級品種の「真妻わさび」を栽培し、豊かな風味とキリリとした辛味、他の品種にはないほのかな甘味が特徴です。すりおろした直後から爽やかな香りが広がり、薬味に使えば料理の味わいを華やかにしてくれます。また、わさび自体にまろやかな味わいがあり、加工品はとても美味しく仕上がります。

 

日本酒

新潟県糸魚川市内には5つの日本酒酒蔵があり、糸魚川五蔵と呼んでおります。酒造りに適した自然と風土を持つここ糸魚川では、季節ごとにそれぞれの徳色ある地酒がお楽しみいただけます。

 

海岸からおよそ20km圏内には3000m級の山々がそびえ立ち、山間地には多くの田んぼが見受けられるのが特徴です。

お米がおいしい理由① 豊富な水
糸魚川市は周囲を北アルプスなどの高い山々に囲まれ多くの河川が流れ一年中豊富な水源があります。冬は多くの雪が積もり、降り積もった雪は春になると解け出し一年を通じて冷たい水が大地を潤します。
米は山の恵みをたっぷり含んだ水を田んぼで吸収し農家によって大切に育てられています。

お米がおいしい理由② 大きな寒暖差
海と山が近く急激に標高の高くなる地形が美味しい米を作るために重要な寒暖差を生み出します。また谷を通じて吹き抜ける風が稲の健康を保つ働きをします。

お米がおいしい理由③ 土地と人
古くから農家をしている人が多いこの地域では、美味しい米をつくるけための経験が受け継がれています。

寒暖差の激しい糸魚川で育った米は甘みが強く和食に合うのが特徴です。

 

山菜

糸魚川市は、眼下に日本海を臨み、2000m級の山々に囲まれた自然豊かな町です。厳しい冬を乗り越えた山菜たちは、豊かな旨みを蓄え、春の爽やかな苦味と風味がぎっしり詰まっています。この地の天然山菜の美味しさをぜひお楽しみください。自然の恵みが、あなたの食卓を豊かに彩ります。
※山菜採りなどで山に入る前は必ず地権者から入山および採取の許可を得てから採取しましょう。無許可で森林に立ち入って山菜など採取することは森林法が定める「森林窃盗」という犯罪に該当する可能性があります。

PAGETOP